白藤酒造店・酒蔵新築および修復 2007年

 

輪島市内にある江戸時代から続く造り酒屋で,能登半島地震で被災した酒蔵の建替え・修復です。
修復か建替えか検討・議論を重ね,酒造りを行う作業空間は木造で建替え,貯蔵する空間(土蔵)は骨格を残して再生しています。
作業動線を整理しつつ,かつて建っていた土蔵の配置を踏襲して建設しています。
施主手持ちの木材(能登ヒバ・杉)を使用し,一部集成材として大断面の梁に加工しています。
釜場は昔ながらの風情を損なわないように補修・補強を行っています。大規模ではないけれど「ひととひとを繋ぐ酒をつくりたい」と丁寧な酒造りをしている杜氏や家族の姿勢が伝わるような空間を目指しています。

主用途 倉庫
工事種別 地震で被災した酒蔵を改修・再生
延床面積

660平方メートル

規模 地上2階
構造 木造