ロンシャン

金沢市内、中心部に近い国道沿いに約20年前に建てられたケーキショップのリニューアルです。フランスと東京で修行された息子さんが先代である父の後を継ぐにあたり、お店の歴史を継承しながら新しいステージを目指して計画されています。
従来と同じコンパクトなスペースのなか、主力であるチョコレートのショーケース、イートインのスペースとトイレを新たに設けています。
フランス郊外のお店(といってもカントリー調ではない)をイメージしています。素材を大切にしたお菓子作りの姿勢に呼応し、素材感のある内装計画としています。時間の経過とともに味わいの出てくる材料の採用につとめています。
壁と天井がゆるやかに連続した珪藻土塗りとし、左官職人により丁寧に仕上げられています。チョコのディスプレイ台にチーク材、床にはヨーロピアンオーク、家具はパイン材を使用し、建具にも無垢材を用いて削り出しとしています。塗装は全て自然塗料にて仕上げています。
これから少しずつ手をかけながら、時間をかけて完成を目指そうと話し合っています。
クライアントの顔が見える空間となることを願っています。

主用途 洋菓子店
工事種別 改修(店舗部分)
延床面積

43平方メートル

規模 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造